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全長約30kmの八ケ岳連峰は南八ケ岳と北八ケ岳に大きく分けられます。
岩稜帯が多く、厳しい山容の南八ケ岳に比べて、北八ケ岳は「女性的」と言われる穏やかな山容がその魅力でもあります。

その北八ケ岳を代表する冬のフィールドがピラタス蓼科スノーリゾートのある北八ケ岳ロープウェイの山頂駅です。

100人乗りのロープウェイで一気に標高差500mを登るとそこは標高2200mの高山帯です。気温はマイナス15℃にもなることがあります。

北海道なみですよね。ですから雪質もニセコや富良野にも負けていません!

そして運が良ければ「プチ蔵王」のような樹氷にも出会うことができます。

ロープウェイの山頂駅から15分も登ると「坪庭」と呼ばれる溶岩台地に出ます。ここからの眺めは絶景で、南アルプスや中央アルプスなど日本を代表する名山が一望にできます。

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坪庭はとても風の強い場所で、それがゆえに限られた高山植物しか生息していません。厳しい環境で生きる植物たちのことをガイドの説明で聞くと、彼らに親しみを感じるようになるはずです。

坪庭は天気の悪い時は歩くことができないほどの強風の場合もあります。冬山の厳しさを体験できる機会でもあるのですが、そんな時は無理せず、坪庭には登らずに森の中を歩きますのでご安心くださいね。

高山の森は、里山とはまったく違った表情を見せてくれます。

北八ケ岳ではほとんどが針葉樹のシラビソの単層林となっていて、時々ツガやトウヒといった針葉樹が混じります。そして亜高山帯の代表的な落葉広葉樹ダケカンバがその美しい姿で彩りを添えています。そんな森の表情を観察しながら歩くのもスノーシューハイキングの魅力の一つです。

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しばらく森を歩くと、広い雪原にでます。

そこは夏は笹原になっているのですが、冬、雪がしっかり積もると一面の雪原になります。ぽつり、ぽつりとシラビソやダケカンバが立っている雪原の向こうには南アルプスや中央アルプス、そして南八ケ岳が聳えています。この風景はまさに絶景!こんな場所が東京から2時間ほどの所にあるなんて信じられないほどです。しかもそれほどの登りもないので、トレッキング初心者でもストレスなく歩くことができます。

雪原に到着したらランチタイムです。それぞれご用意してきていただいたランチを食べていただきますが、お湯はガイドが沸かすことができるのでカップ麺などを持って来ていただいてもOKです。また、ランチタイムにはシェルター(簡易テント)を設営するので、その中でぬくぬくと過ごすことができるのもこのツアーのポイントです。薄いナイロン製のテントですが、中でバーナーを使えば驚くほど暖かくなるのです。

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ランチの後にガイドの淹れるコーヒーや紅茶を楽しんだら、あとは時間のゆるすかぎりのんびりと雪山を楽しんでください。

深雪の上を走ってみたり、雪に寝転んだり・・・。雪の世界で遊んでいると、とても気持ちがリラックスしてくるから不思議です。ふと「スノーヒーリング」なんて言葉が浮かんでしまいます。

白馬や妙高などの豪雪地帯のような深い雪はありませんが、晴天率が高いのが八ケ岳の魅力でもあります。「八ケ岳ブルー」と言われる青空と雪の白さのコントラストは何度見ても心動かされます。

また、例え天気が良くなくても雪山を自分の足で歩くことは素晴らしい体験となるはずです。降りしきる雪の中に遊び、樹々や雪面に降り積もる雪を見つめていると、雪の世界の静けさにきっと心奪われることでしょう。