今日から12月。
今年は清里高原も暖かい毎日が続いていますが、樹々たちはしっかりと冬の準備をしています。

萌木の村のクリやミズナラなどの広葉樹はすっかりと葉を落としました。
今まで葉に覆われて見えなかった青空が、梢の間から見えてとてもきれいです。

カラ類などの野鳥たちは群れを作って森の中を飛び回っています。
樹々の樹皮の内側で、こちらも冬支度をしている虫たちを探しているのでしょう。

森の遊歩道を歩いていると、鮮やかな赤が目に飛び込んできました。
近づいてみると小さな赤い実です。

アオハダの木でした。
アオハダは雌雄異株(しゆういしゅ)なので、実をつけているこの木は雌株ということになります。
この実、野生動物たちは食べているようです。
以前、他の森で、アオハダの樹皮に動物の爪痕を見たことがあります。木に登って実を食べていたのだと思い、美味しいのかと思って口に入れてみましたが、苦くて吐き出してしまいました(笑)。

写真では実の影になってしまっていますが、アオハダの冬芽の形は面白いです。
ちょっと太めで、縄を巻かれたような模様になっています。
色のない冬の森ですがこうして冬芽を観察するのは楽しいひと時です。

こちらはYOA事務所前のコブシの木の冬芽です。
フサフサした白い毛に覆われた大きい芽が花芽、小さくて焦げ茶色をしているのが葉芽です。
冬の寒さに耐えるために、こんな毛皮のコートをまとっているのですね。

葉が落ちた冬の森はモノトーンで寂しいと感じる人もいるようですが、僕はそうは思わないのです。
葉が落ちて林床に光が入り、森が明るいということもありますが、冬芽のカタチや樹皮の美しさが引き立つのもこの季節の森の魅力です。