こんにちは。
アラスカfreakガイドの中島です。

2年ぶりにアラスカの原野を旅して、先日戻ってきました。

アラスカの魅力は、まったく人間の気配のない大自然の中を旅できることです。
道や村もほとんどない原野なので、旅する手段は自分の足やカヤックなどに限られます。

今回は、北米最北のブルックス山脈の南側から歩きで分水嶺を越え、北側からはパックラフトを使って川を下るという行程で、120kmほどの旅となりました。

まずはセスナという小さな飛行機をチャーターし、スタート地点のツンドラの原野に下ろしてもらいます。こういった飛行機を操縦しているパイロットはブッシュパイロットと呼ばれ、アラスカの原野の限られた場所ですが、飛行場ではない場所に僕たちのような旅人を下ろしたり、またはピックアップしたりしています。危険を伴う仕事でもあるのですが、彼らのおかげで僕らのような人間でもアラスカ原野への旅をすることができるのです。

時には氷点下になることもあるので、防寒着や大量の食料、キャンプ道具などを入れるので90Lのザックがほぼいっぱいになってしまいます。

こうしてツンドラの大地にテントを張ってキャンプしますが、クマの危険があるのでテントの中には食料を置いたりすることができません。

クマ対策のギアも必要になるので、どうしても荷物が多くなってしまうのです。

ここがブルックス山脈分水嶺のカーター峠。
後で知ったのですが、新田次郎の「アラスカ物語」にも出てくる場所だそうです。
峠に小さな湖があり、そのほとりでキャンプしたのですが、写真のようにしっかりと凍っていたのでとても寒かったです。

峠を越えたあとも、さらにトレッキングは続きます。
パックラフトで下れる水量のある川へ行くまでは歩きでこの原野を旅するのです。

1週間ほどのバックパッキングの後、パックラフトのスタート地点に到着です。
ここから川を下るのですが、ご覧のとおり、まだ河原に雪が残っている場所もあってとても寒い!

時にはこうしてパックラフトを引きずって氷の上を移動しなければならないことも。

今回下った川はカニングリバーという、ブルックス山脈の北側を北極海まで流れている川です。
ここまで来ると水量が多いので安定して川下りができるのですが、上流部は浅瀬も多く、パックラフトを引きずって川の中を歩かなければならないこともしばしばでした。

そしてここがゴール地点。
遠くに下って来たカニングリバーの流れが見えています。
この素晴らしい場所でキャンプを張り、ブッシュパイロットが迎えに来てくれるのを待ちながら周囲を歩き回りました。

今回の原野行、動物があまり見られなかったのが残念でしたが、アラスカ北極圏の風景の変化を堪能できた旅でした。